平成25年度 第1回訪問・日中活動部会 議事録

日 時
平成25年6月26日(水) 10:00~12:00
 
会 場
ふれ愛支援センター 1階 研修室
 
部会長
堀 副施設長心得兼サービス管理責任者(まきはたの里)
 
担当事務局
平賀 主任(南魚沼市福祉保健部福祉課 障がい福祉係)
 
担当事務局
古藤 相談支援専門員(相談支援センターみなみうおぬま)
 
参集者
桐鈴会 黒岩 理事長
友の家 小林 理事長
ドリームハウス 小幡 理事長
南魚沼市立総合支援学校 庭野 進路指導部
南魚沼市社会福祉協議会 松井 大和支所長
南魚沼市社会福祉協議会 佐藤 サービス提供責任者
マイトーラ 廣田 サービス管理責任者
相談支援センターみなみうおぬま 江部 施設長
相談支援センターみなみうおぬま 古藤 相談支援専門員(事務局)
南魚沼市福祉課障がい福祉係 小林 係長(事務局代理)
議題
  1. 平成24年度活動状況のまとめと報告
  2. 平成25年度の活動について
    ・ヘルパーをはじめとするとする福祉の人材不足
    ・地域の「訪問・日中活動」における普及啓発
    ・ニーズに対しての現事業所のサービス内容の検討
記録
1 平成24年度活動状況のまとめと報告 *レジュメ参照
活動結果より、訪問、日中活動ともマンパワー(特にヘルパー)が不足しているという結果に。
現状を整理し直し、軌道修正へ。
2 平成25年度の活動について
 ヘルパーをはじめとする福祉の人材不足についての現状把握
サンティックで必要に応じて2~4回/年開催。1回の受講が20名程度で60人から80人がヘルパー資格を取得しているにもかかわらず、就労につながっているかというと、人が集まらない。社協でも切実な問題になっているのでは。
(松井)
社協も事業所登録所となっており、塩沢・大和の出張所(サテライト)含めてヘルパー正職・パート併せて48名位となっている。ニーズに対して断ることなく回っている状況ではあるが、必要な時に募集をかけたとしてもヘルパーの希望がすぐにでてこない。職安を通しても介護職・ヘルパーは中々いないのが現状。訪問も朝昼晩に時間帯が集中。人数が必要でも集まらないのが現状。ヘルパー2級の研修の中ではヘルパーの同行訪問もあり、年間でいうとかなりの人数が受けているが、なかなか就職へつながらない。
(佐藤)
初任者研修は、同行訪問がない場合、現場を知らずに資格を取る人が多く、実際に現場に入ってからのギャップに苦しみ離職するケースが多い。研修受講者の半数が介護の職場を希望しているが、事業所ができて正職員での採用となるとそちらに行ってしまう傾向にある。
育成+定着支援が課題。
(黒岩)
高齢者と比べると同じヘルパーでも障害者の介護は体を痛めやすいのでは。
(松井)
社協48名のヘルパーの内、男性のヘルパーは1名しかいない。障害者のヘルパーは30名のうち、ほとんどが居宅介護。社協の日中活動にも関わるが、行動援護は登録しておらず、居宅介護と重度訪問はしているが、行動援護の方もやるとなると積極的に取り組めない状況。ヘルパーの体制を整えるのが先決か。体調を崩されてもすぐには補充できない。
(堀)
待遇はどうなっている?
(松井)
パート1時間1260円位(国の加算も含まれる。若干経験年数で差額あり)以前は970円位から処遇改善の中で増額。臨時・正職と違うのは、自分の車で訪問の移動をしてもらっている。訪問に出てもらっていれば交通費も一部支給。
(黒岩)
1000円プラスボーナスがでる。(桐鈴会)
(松井)
施設の職員よりもヘルパーの方が大変な部分はある。入浴・食事介護等順応するのは大変。
※新潟県の最低賃金698円
募集のなかでは時給という意味ではいいが、人材が集まらない。 登録さんは依頼された時間しか賃金が発生しないため定収入につながらない。時間が拘束されている臨時の方が稼ぐパートより安いことも。
(江部)
ヘルパーさんなってくれる人は年に何人いるか。
(黒岩)
自分の家に来ていたヘルパーさんの姿を見て希望する人はいた。
(佐藤)
長続きしない。昨年春にかなりの人数臨時パート合わせた半分は退職(精神的に持たない。個別性の所での対応が難しい(覚えきれない)、体力的なもの)。
(黒岩)
精神の家族のところにいくと父と息子が喧嘩していることもあり、逃げる場所確保してから仕事することも。色々な問題に対して皆で話合う等したらどうか。
(佐藤)
現状ではそこまで時間がとれない。
(江部)
単価の設定の所で家事援助は低めなため、ヘルパーの行う精神の方への声かけ等は体を触らない身体介護という考え方で単価を上げていくという考えもあっていいのではないか。
(佐藤)
身体介護と思われるのに、プランが家事援助で出てきているものもあり。体に触れないけど身体介護という意識を上げていく。実例:台所で生ごみやその他のごみが散乱している。ヘルパーがいくことでしょうがなく片付けなければいけないと利用者が意識を持ってもらえること。利用者の個別の状況に合わせた声かけ等で長い時間をかけて訪問時に指導し習慣化することも必要。できること探しをしながら個別にやれることもあるのでは。家事援助だとヘルパーが片付けておわりでその繰り返し。精神の場合の場合は慎重にそのあたりを身体介護という形で関わらせていきたい。
(江部)
日中の身体介護だと単価0.5時間2540円。家事援助だと1050円で半分以下。精神の場合は波があり訪問したときに入れない場合は0円になってしまう。身体介護として義務的経費の方である程度収入を増やすことによって、ヘルパーが増えたり(賃金の部分がカバーされる)することに繋がっていくのではといった考えをここから発信してもいいのでは。
(松井)
介護保険始まってから家事援助は身体介護を比べればらくかなとおもったが、ヘルパー的には家事援助の方が個別の対応になり身体介護より大変なケースもあるのに計画に反映されていない。
(佐藤)
身体介護として認めていただけると、もう一歩本人に近づけるところが出てくる。家事援助だと声掛け止まり、一緒に家事をすることで会話をする中でしてアセスメントとれることも。家事援助だとそれができない。仕事が終わるまで利用者は部屋に籠っていて、その方を十分理解できないまま掃除に行って帰るだけということになってしまう。
(江部)
精神の方は対応が難しい。センターの相談員が行っても断られるが、ヘルパーさんが行くと受け入れてくれてて共同実践といった形で活動できることも。そういった場合は身体介護で市の方にもお願いしている。
(係長)
精神の方が一番大変だと思う。そのへんはまた話を聞きながら対応したいと思う。
(堀)
南魚沼市の居宅介護一覧表内容はほぼ変わっていないのでまたみていただきたい。
(松井)
名称・社共訪問介護事業所本書、塩沢、大和は支所から出張所に変わった。
職員人数:六日町18名、塩沢12、大和12 ヘルパー42名、その他魚沼荘に6名。合わせてヘルパー48名。
 日中活動について
現在一覧になっていないが、普及啓発のため地域日中活動の瓦版をつくってみてはどうか。 各事業所から新しいことを始めるPRをしたり、季節ごとに地域で障がいをお持ちの方が参加できるイベントや行事等が書いてあるといいのでは。問合せ先一覧なども入れておく。
友の家・・・地域活動Ⅲ型
障害ある方どなたでも定年なし。命続く限り。真剣な作業と楽しい文化的な活動のミックス。
ドリームハウス・・・地域活動Ⅲ型
現在の利用者年齢は22~56歳。支援学校卒業から受け入れ。歩いてこれる人で年齢は特に設けていない。土日の障がいのある方の過ごし方が気になっている。土日に職員の自宅を頻繁に訪問してしまう等、余暇の過ごし方が今色んな意味で問題だなと思っている。
工房とんとん・・・生活介護
今年の11月にケアホームおひさまができる予定。重度3名、軽度4名の定員。自立支援協議会の方から重度の方のニーズが高いから定員20名のうち生活介護6名から10名程度にしてもらいたいとの要望があった。実際B型が定員14名の内4名しか利用がない。7月からB型6名になるかなといった状況。現在、日月休み。できれば日曜もやりたい。特浴がセールスポイント。特浴があいている時間はご自由に使ってくださいとお伝えしたが、現在、特浴の利用はなし。
マイトーラ・・・生活介護
南魚沼市内送迎バス2台~3台体制。対象年齢18歳から64歳までで65歳から介護保険に移行される方が多い。今後も身体障がい者の受け入れを主としていく考え。重複障がいの受け入れは時間をいただきたい。
まきはたの里・・・生活介護
PRは一件お一人様から送迎対応しているが、車椅子対応の車両が1台しかなく身体障害をお持ちの方の利用に追いつかず利用を断ることも。連れてきてもらえればいいが遠くて難しいケースがある。自立訓練定員6名。昨年の利用者4名がグループホームに行ったため現在利用2名のみ。送迎もしているが、営業日はカレンダーでやっている。月~金。祝日は関係なし。一言でいえば地域生活支援予備校というような形。就労に結びつかなくとも違うニーズに繋げられれば無駄にはならないはず。地域の中で生活訓練を知的・精神メインでやっているのはここだけ。日中一時の定員はあるようでない。児童の日中一時支援は夏休み前で登録40名超えた。総合支援学校の隣の「まかろん」でやっている。
相談支援センターみなみうぬま
地域活動Ⅰ型は、元々は精神保健福祉法の地域生活支援センター事業の中のオープンスペースというものが障害者自立支援法に移るときに事業として残ったもの(たんぽぽ)。各町の保健師さんが行っていたミニデイケアを踏襲。湯沢町のみ交通の便が悪いため、湯沢町健康センターで集合し車で行くようになっている。
ケアステーションうおぬま
生活介護で特浴、送迎、医療への対応も可能。南魚沼市へも週2回ほどの送迎(ふれ愛支援センターにバスが来る)。南魚沼のニーズは30パーセントだが、医療に対応できるという面では強み、南魚沼からニーズがあれば対応していきたいとの話。塩沢、湯沢あたりにケアステーション南魚沼といったサテライトができるといいのでは。自立支援協議会の方から依頼があれば持ち替えて検討してもいいとの話。
(庭野)
イベント情報があるといい。小学、中学部の親は知らない方が多い。高等部になってからどんなところがあるのか探される方がたくさんいる。小出特支の高等部では魚野の家は活動、行事に参加させてもらっているので情報としては流れるが、ほかの事業所さんの情報は流れていない。参加いただけるとありがたい。
(古藤)
地活のメリット、費用に関するコメントをお願いしたい。
(小幡)
ほとんどの方がストレートで就労へ向かうが、挫折した場合の寄り道の場所としての地活のⅢ型であったりⅠ型の場合もある。挫折した人の心を救いあげて働く意欲を持ってもらうことは大変なことは大変な仕事。一日ただ楽しんで帰ってもらうのではなく、ケアから作業の訓練までというと幅広くなって大変になってしまう。
(庭野)
今実習で地域活動Ⅲ型にも大変お世話になっている。職員が巡回支援等で関わってくる話を聞くと本当に家庭的で、子供が落ち着いて作業に取り組めていてビックリしたとのこと。B型等で適応できない子もいる。家の人も働く意義を与えてもらいたいとの希望もある。
(小幡)
ドリームは人数が少なく今空いているので、1ヵ月でも2か月でも月単位で利用してもらいたいという気持ちがある。ゆったり構えている分仕事のノルマ的なものはない。和気あいあいと過ごしている。利用者の生活のリズム(朝起きて、来て、ふれ合ってちょっとお仕事して帰る。)のウォーミングアップの場になればいい。ただ今2.5人の職員で動いているので急きょという訳にはいかない。その点も今後の課題。
(小林)
日額350円。遊びに来た人にお金をとる必要はないが、一日を提供した人からは350円を頂く。おやつ代も別途徴収、夏休みで子供たちが行くところがなければ350円で預かっている。
(小幡)
B型の場合はほとんどの方が0円であるのに対し、地活を利用している人にとってみると、利用負担が発生、それは不公平だと思っていた。
(小林)
保護者からもそれ相応の対応をしているので不満は出ていない。今後の運営については、かかる分は市から支援してもらわないとやっていけないと思っている。
 日中活動系サービスの検討
制度に合わせてきっちりやってしまうと法制度の狭間の人が生まれる。(資料参照)
互いの事業者で間口を広げながら色々な人を受け入れていければいいなというのが理想。
一般就労と就労移行支援、就労移行支援とB型の間。そこと地活との隔たり。まきはたでいえば自立訓練との狭間について検討。
就労部会からみた、利用者のニーズと事業所のキャパシティー
(中澤)
就労部会の中で地域のニーズと今ある就労移行やB型のキャパシティーの容量がどうかというのにウエイトを置いて検討している。希望される利用者に対してまだB型事業所に空きがある状況。とんとんさんでも空きがある。地活Ⅲ型を就労・日中ととるかで難しさがあるのかなと。ドリームさんに空きがある。総合支援学校さんや特別支援学校さんから出てくるニーズ等、だいたいの人数を把握した所、今後の卒業生も含め平成28年度位までは満タンにならない予測。地区や事業所毎に偏りはある。こぶし工房は満員、あさひばら、魚野の家もそこそことなっている。就労移行支援事業も毎年4~5名が仕事につくので、定員としては多くないが常に定員に達しない程度で推移している。一般就労と就労移行支援の間にグレーゾーンがあるのはそのとおり。職安、相談支援センタ-からもくる。就職したくてハローワークに行く人もいるし動けない人もいて、だからといって福祉に行く気持ちはない。ハローワークの窓口に滞留たりといったグレーゾーンのニーズがかなりあるようだ。就労移行支援は空きがあるので希望があれば利用できるのにすぐに利用が埋まっていく感じはない。B型と移行支援の間もあるが、就職したいので移行支援を利用していくのだが中々就労に結びつかず2年の期限を過ぎてしまいB型の方に落ち込む人もいる。本人の希望としてはすごく就職したいと考えていても実際はすごく難しいケース。生活リズムが乱れていたり、家の中でもトラブルが絶えないが就職したという人もいる。こうしたケースがグレーゾーンと考えられる。さらにB型でも高齢化が進み、働くこともしんどくなりB型でいいのかという人もいる。B型につながったが自立支援や地活の方が良かったりするケースもなくもない。
(黒岩)
資料に地域で解決できなかったニーズが県外へとあるがどういうことか?
(堀)
地域の就労Bでいいところがあればと思っていたんだけどダメそうで県外のB型を求めて出ていってしまったという話。事実確認をした訳ではないが、普及啓発不足等であったのであれば今後に生かしてもらうためにもエピソードとして紹介させてもらった。
(堀)
高等部の生徒は望みとすれば就労を希望するが、B型を希望しても難しい生徒も。
(堀)
重度者の分野では生活介護利用者が就労を希望しているの???というギャップを感じている。少しずつアセスメントがずれているのでは。要望が現実離れしているのではと感じる。それに対して生活介護事業者は変わっていく必要があるのではないか。変わってきたニーズに、新しい客層に対し、どのようなことを担保できるか。地活まではいかないが毎日作業はしている。施設の日課については、中身を変えることもできるのでは。通所に関してマイトーラの方ではどうか?
(廣田)
前にも話したがこれといって特別なことはなく本人任せになっているのが現状。重度の方区分5・6の方が多く日々を過ごしてしまっている。勉強不足もあり様々なニーズに応える能力がまだまだない。どうしたら気持ちよく利用してくれるといった底辺のレベルで過ごしている。ひとりにかかわる時間がどうしても多くなり、利用者に対しての職員数がどうしても合わなくなってしまい回らない状況。なかなか利用者ニーズに添えていない状況あり。
(堀)
まきはたの里としては3つの事業を載せているが、事業規模、ニーズを体制を変えたり、窓口を広げていく新しい事業を考えていく必要性もあるのでは。
今後の訪問・日中活動部会の進め方どうしていくか
次回までにニーズを検証していきたい。
合同研修
(堀)
部会メンバーで共通目的でどこかに研修に行ってみませんか。まきはたのバスを借りて。
かわらばんの作成
イベント情報はアンケートで情報収集し、7月中に堀、古藤で完成へ。
次回開催⇒8月28日第四水曜日午前。
(庭野)
進路便りだしているが、今年は特集で施設紹介をしたい。ひと施設ずつ取材に行きます。