平成25年度 第2回訪問・日中活動部会 議事録

日 時
平成25年8月28日(水) 10:00~11:50
 
会 場
ふれ愛支援センター 1階 研修室
 
部会長
堀 副施設長心得兼サービス管理責任者(まきはたの里)
 
担当事務局
平賀 主任(南魚沼市福祉保健部福祉課 障がい福祉係)
 
担当事務局
古藤 相談支援専門員(相談支援センターみなみうおぬま)
 
参集者
南魚沼市社会福祉協議会 佐藤 サービス提供責任者
南魚沼市立総合支援学校 庭野 進路指導部
マイトーラ 廣田 サービス管理責任者
友の家 小林 理事長
工房とんとん 星野 管理者
南魚沼市手をつなぐ育成会 中俣 会長
南魚沼市福祉課障がい福祉係 小林 係長
まきはたの里 堀 副施設長心得兼サービス管理責任者(部会長)
南魚沼市福祉課障がい福祉係 平賀 主任(事務局)
相談支援センターみなみうおぬま 古藤 相談支援専門員(事務局)
議題
  1. 日中活動ニーズの検証→地域の課題を定義する
  2. かわらばんについて
  3. 福祉の担い手確保
  4. 意見交換
記録
1 日中活動ニーズの検証→地域の課題を定義する
まきはたの里
【強みと課題】
(堀)
多機能で事業展開。6歳から上は79歳まで利用できる。
  中身が見えない。立地条件。通所と入所施設の併設で利用層に限界。入所者の重度高齢化。医療依存になりつつある。
  吸引、腸閉塞、家庭用酸素、フォーレ、ストーマの方の利用を断ったこともあり。 建物の特性上、知的・精神には対応できるが、身体や重度心身障がい児者への対応に苦慮。特に入浴は人海戦術で行っていて中長期的な計画が必要。
マイトーラ
【強みと課題】
(廣田)
医療面について要望があるが、受け入れが困難なケースが増えている。
  18歳以上64歳までで区切っている。ここ1~2年重度心身障がい児者のニーズあるが、送迎・吸引の関係で対応する看護師に限りがあり、生活介護では受け入れが難しい。吸引の方でなくて送迎区域外の方(十日町市)であれば、家族送迎となる。吸引がなければ短期入所の利用はできる。医療行為がない前程での受け入れしている。がん治療後の麻薬系の内服管理、パッチ交換、24時間管理で対応できずお断りしたケースあり。マイトーラのイメージが重症化されているが、入所の3分の1がフォーレや経管栄養になっている。看護師がいるだろうと情報をいただく。
  身体障がい者として受け入れ開始しており、精神の方の希望もあったが、スタッフの対応が難しく受け入れに至らなかった。
  三障がいの一元化したが、施設によっては対応が難しい。
  以前65歳になったら介護保険に移行してくださいと市から話があった。
介護保険の方は制度の変わり目でマイトーラから出されてしまったと話あり。
特定疾病の方(2号)は老人施設に行くように。
入所の方は別枠になっているが、65歳になったら介護保険を進めるようにしてはいるものの、すぐに行き先が見つかるわけでもない。
入所で85歳の利用者もいる。
(佐藤)
身体障がい者枠を確保しておきたかったのではないか?
介護保険で優先となったときに開けておく必要があったのかも。
(廣田)
中間層(障害と老人の間。65歳)の方を預かる場所の確保が必要。
(堀)
市内と湯沢町含め身障手帳持っている方が約3千人いる。
身体の方の受入れだけで言えばマイトーラさんが60名定員と通所の生活介護のみ。
(古藤)
身体の方の中でも普段の生活に困っている方となるとギュッと絞られる。
市内はマイトーラさんが中心、市外は魚沼市のケアステーション魚沼があるが、重度の心身障がい児がメイン。十日町に1ヶ所NPOの施設がある。
(星野)
54歳で身体障がいとなり老人系のデイサービスに行っていた方が、就労継続支援B型の工房とんとんに通うようになり、老人系の施設は自分の行くところではなかった。目的が老人系と就労系事業所で異なり自分の残された可能性を追求できる。
今は就労系事業所に通えるようになりありがたいと言っていた。
医療、加齢、目的意識
友の家
【強みと課題】
(小林)
強みは、事業所がふれあい支援センター内にあるということ。ありがたいこと。
公園もあり精神的にプラスになっている。定員20名になっているが、来年1名来るのでいっぱいになる。しかし、さらなる希望があった時にどうしようかと思っている。
  課題としては、重度の自閉症の方が今の環境では受け入れが難しい。ニーズをどのようにすくい上げていければよいか。
作業も出来て調子の悪い時は受け入れてもらう。
卒業する前から行き場が無いから仕方ないと個人の能力を伸ばさず、摘んでしまうのでは気の毒だなと思う。65歳以上の方同様、16歳17歳を救ってあげる必要あり。
  行政には、実習の時期だけでも人件費の上乗せをしていただけるとその子達の将来を少しでも見極めてあげられると訴えていきたい。
重度の人も一緒にというのは難しい。その場合、受入れ場所の確保が必要。
今週実習生が3名来られると聞いている。
定員20名、職員はパートなので最高4~5名で毎日来れるか不明。3名では難しい。
(堀)
重度自閉の方の自立訓練を受け入れるときにそれなりのスペース・マンパワーが必要。
南魚沼市社協
【強みと課題】
(佐藤)
パート・臨時で9月から1名ずつ入る。どの程度出てもらえるかは不明。男性ヘルパーを採用した。年齢の若い身体障がい者の場合、女性スタッフで入浴サービスは男性がいいと希望あり。体力的なものでも助かる。塩沢・六日町地区を担当してもらう予定。ヘルパーも高齢化してきている。抱き抱え等が一回の訪問で複数回あるとスタッフで故障者が出てしまう。何曜日でもいい。いつの時間でもいいと言っていただける利用者さんは調整できるが、この時間でないと空いていないといったように曜日・時間が固定されると断わらざるを得ないこともあり。10年以上男性ヘルパーは1名だけだったと思う。
(堀)
つむぎデイサービスにいた大柄な男性スタッフを派遣したこともあり(家事援助)。
相談を手控えるようなことがあったのかもしれない。
工房とんとん
【強みと課題】
(星野)
就労継続支援B型14名、生活介護6名。4月1日でほとんど利用者がいなかった。今現在7名の登録。今後は精神・ひきこもり・拒食の方の見学はあるが、利用には結びついていない。仮に結びついても週1回。
介護保険25名だと登録は50人から100名。
障がい者の登録と実人数はどうしたらよいか?
精神の方については、何とか頑張ってお断りせずにやっているが、どうしても難しい時は断ることもある。
  生活介護の方は、医療的な裏付けが一番必要とされる。長岡療育園系を利用できない曜日は工房とんとんを利用したいと希望がある。特に土曜日はほぼ満員。平日はケアステーション魚沼が利用できるので、ほとんど利用者がいない。各事業所さんで受け入れが厳しい方(重度の自閉で施設の受入れを断られた方)が利用されている。動ける重度の方と動けない重度心身の方が1つのフロアで過ごしている。
胃ろう看護師がパートでいるのでその時間は受け入れるが、栄養補給できる方はなるべくご家族に確認してやっている。
特殊浴槽があり、重心の方の入浴介助が出来る。社協さんと同様に同性介護を行っている。
管理者とサビ管も風呂当番でニーズに対応している。
  施設の場所が南魚沼市と魚沼市の境にあり魚沼市からのニーズも高くなっている。
新規に4つの事業(就労B、生活介護、レストラン、パン工房)を少ないスタッフで行っているので、送迎は10キロ圏内とさせてもらっている。
支援学校からの実習生の課題として、利用に結び付くまでの時間がかかる。利益にならない。体験してもらっても精神的に波があって結果的に本人から断るという実態。
(堀)
学校からの実習もあるが、長期の休みの際、日中一時で自立訓練に来てもらったこともある。実習期間は生活介護、就労の期間は?
(庭野)
3年生は前後期各3週間、2年生2週間、1年生は後期のみ1週間の受け入れ事業所によっては5~6人通うこともあり、期間が4~5週間に延びることもよくある。
(小林)
実習は本当に大変。実習生が1人来たらてんやわんや。職員体制は事故の無いようにパートの人にお金を出して来てもらっている。いい子は仕事ができて静かに集中している。支援者が力をつけていかないと重度の自閉の子はどこも受け入れられない。
どこかに1ヶ所拠点を作りそこで力をつけさせて、さまざまな事業所へ進んでいける仕組みを。将来像としてドリームハウスさんが自閉の子を育てていける場所としたいと言っていたと思う。
(堀)
重度の方の育成システム、就労Bの事業所、友の家さん、ドリームハウスさんの地活Ⅲ型に通ってお仕事ができる方々を育成する。
(庭野)
子供達を支援している立場として、親御さんも学校もほぼマンツーマンで支援しているが、卒業後もマンツーマンでの対応は難しい。卒業後は事業所の併用を考えている。
重い自閉で自傷や他害もあるが、ちょっと遠くの実習先まで子供と一緒に公共の交通機関を利用してできないかどうか?実習も付いて行くとおっしゃる親御さんもいる。
現実的には卒業までそんなに支援員の方が手を掛けなくても、お家の方が望むような作業が落ち着いて出来るというところまで私達で育てられることができるだろうか。
担任はその使命を分かっているし、一生懸命やっていかなくてはならないという気持ちはあるが、なかなか知識も経験もなく重度の知的の方を受け入れてくださっている障がい者施設と一緒に研修する機会があればありがたいと思っている。
特別支援学校の教員といっても一般の学校から来ている教員も多い。日々声を掛け研修を受けながら対応している状況。事業所の持っているノウハウを教えていただきたい。
(小林係長)
学校側で実習費用の予算化ができないものか?
(庭野)
重度の方は職員が付いていくが、全ての方というわけにはいかない。
(星野)
18歳の方で夏休み中に生活介護を利用する方もいる。
(庭野)
3年生の後期は実利用に向けての練習となる。
(星野)
生活介護の新規は、平日の利用は可能だが週末は困難。
本人も家族も日によって施設・事業所を変えるのは大変。
しかし、事業所によって使えたり使えなかったりする。
(中俣)
重度になったら受け入れてもらえるところはない。看護師がいないと無理だったり。週2回預けているけど、人によっては3ヶ所場所を変えながら利用している。
預けるにしても正直安心して預けられる場所は見つからない。これからのことを考えるとそんなことも言ってられないが、次の段階のことを考えなければと思っている。ケアステの利用もギリギリなのかなと思う。
 地域の課題
  • 日中活動に医療が付いているところがない。
  • スタッフの人材不足。新しい事をしようとしても進められない。
  • マイトーラ、人材2名増えた。
  • 三障がい一元化での事業所、重度の自閉の方の受け入れ・活動支援・育成システム作り
  • 年齢の問題。生活介護64歳、介護保険との利用目的のずれ。
  • 医療のことについては、全国的な問題になっている。
2 かわらばんについて
今後の管理方法、内容の変更や訂正のお知らせ。
マイトーラの生活介護は定員でなく登録人数。まきはたの里定員48名。減算を食らう人数の関係もあり、定員52名か。入所39名。マイトーラ利用定員実際は80名位。(入所60名なので、通所の生活介護は15名)今利用されている方(約7名)の倍以上受け入れないといけないが人材不足の状況。マンツーマン対応になる。入所の方と通所の方が一緒になる時間帯もあるが、入所と通所で活動の場を分けている。
まきはたの里。利用者が増えることを想定しスタッフを増やしたい。
自立訓練の定員は6名。ご要望通りに来られる。週に2回程度の利用がほとんど。フルで来られる方は1名程度。
かわらばんは、内容変更したときに訂正し、相談支援センターみなみうおぬまが自立支援協議会の事務局になっているのでそこから送る。変更があった時は早めに連絡をもらいたい。
(庭野)
催し物、音楽発表会、外部の方が来られて演奏してもらうこともあり、手話の講座、オータムフェスタ、午後は地域の方から集まってもらい福祉バザー。12月20日までに8つのイベントあり。
3 福祉の担い手確保
普及啓発かわら版の発行、パンフレットの工夫について
(星野)
とんとんのパンフレットは内容を変更した。
(庭野)
保護者に説明する時に事業所さんのパンフレットが欲しい。学校でも南魚沼市内の事業所が分かるようにまとめていることころ。置いていただけるか?
1枚で全ての事業所を把握できるもの(介護保険のパンフレットのようなもの)があればうれしい。
  各施設、事業所のパンフレットを総合支援学校に置いていただけるとのこと。
  サンテックスクールでのヘルパー講座に来てもらっている方に総合支援学校の見学。障がいのことも理解してもらいたい。
ほんの一握りの受講生が生業とするにしても、見てもらうことはいい。希望があれば見学できるようにしてもらえれば働きかけとして事業所としてもありがたい。
(堀)
サンテックスクールさんに総合支援学校やまかろんの見学等を促せるか検討する。
自立支援協議会発とするかも含め次回への宿題とする。
(星野)
2050年に向けての職員確保という目的でヘルパー養成をしているので、老人系をベースにしているのは確か。障がいについては触りでしかない。ヘルパー2級を取ってもらうとき、お年寄りだけでなく全ての人の支援をする方向になっていくと思う。 (介護職員初任者研修)
4 意見交換
(堀)
合同研修に行きましょう。新潟みずほ園、第2みずほ園、特に第2みずほ園。中途障がいの方への対応。ニーズに応じて対応している。通所の部分をどのようにされているのか。参加無料で行けたらいいと思っている。平日の方向で調整し、雪が降る前に実施したい。
(小林)
新潟に重度の自閉の方の事業所(県内初)があったと思う。「太陽の村」
 次回の開催は、11月中を予定。