平成25年度 第4回相談支援部会 議事録

日 時
平成26年1月22日(水) 9:30~11:30
 
会 場
ふれ愛支援センター 2階 大会議室
 
部会長
江部 施設長(相談支援センターみなみうおぬま)
 
担当事務局
平賀 主任(南魚沼市福祉保健部福祉課 障がい福祉係)
 
担当事務局
南雲 主事(健康福祉課 福祉介護班)
 
参集者
五日町病院 古澤 福祉医療相談室長
太陽・大地の家 遁所 精神保健福祉士
南魚沼市保健課 山崎 保健師
マイトーラ 池田 生活支援課長
工房とんとん 星野 管理者
南魚沼市立総合支援学校 庭野 進路部副主事
まきはたの里 戸田 施設長
まきはたの里 堀 副施設長心得兼サービス管理責任者
新潟県南魚沼保健所 地域保健課 竹内 主任
南魚沼市福祉保健部福祉課 障がい福祉係 小林 係長
相談支援センターみなみうおぬま 江部 施設長(部会長)
湯沢町健康福祉課 福祉介護班 南雲 主事(事務局)
相談支援センターみなみうおぬま 堀口 副主任相談支援専門員
相談支援センターみなみうおぬま 高橋 事務員
議題
  1. 次年度相談支援体制(サービス等利用計画作成)について
  2. 平成25年度活動目標に対しての進捗状況確認
    (1) 南魚沼地域における相談支援体制の構築
    (2) 地域移行支援の支給決定の仕組みの般化
    (3) 特別支援学校卒業生の直接就労継続支援B型支援利用についての流れ構築
    (4) 民生児童委員向けの勉強会の開催
記録
1 次年度相談支援体制(サービス等利用計画作成)について
 相談支援センターみなみうおぬまの計画作成状況(江部)
10月時点の南魚沼市の計画作成状況は1巡目(計画を作成したことがない)の方が約180名いる。うち入所系事業所の利用者が120名、在宅・通所の利用者が53名、他GH・CH利用者。 達成率51.9%
10月時点の湯沢町の計画作成状況は62名中47名作成済み。
未作成は15件あり、入所系事業所が多い。
達成率75.8%
以上を踏まえて以前の会議より厳しい状況にあることをお伝えしてきた。新規とは別に現在サービスに繋がっている計画作成対象者に関しては全て作成すべく他事業所へ協力依頼をさせていただいた。
その後の各事業所の意向をお聞かせいただきたい。
≪まきはたの里≫
相談支援センターの厳しい状況を理解したうえで、まきはたの里でも特定相談支援事業を受けざるを得ないのかなと考えている。この場ではまだ受けますとは言えないが、新年度に向けて人員配置等を検討している。
≪越南会≫
特定相談事業を受けることはできないが、相談支援専門員を配置することは可能。
≪桐鈴会≫
現在の業務で手いっぱい。特定相談支援事業を受けることはできない。
他地域でも計画作成が追いついていないところが多くあるのにも関わらず、相談支援専門員の資格を得るために5年の実務経験が必要というのは厳しい。国の施策に問題がある。
≪マイトーラ≫
特定相談支援事業所を立ち上げることは考えていない。相談員の有資格者がいない。施設利用者はある程度サービスが固定されているし、個別支援計画を必ず作成しているので、モニタリング等協力できるところはある。
 
現在、議論されている「特定相談支援事業所を受ける=相談を受けなければならない」訳ではなく、あくまでも各事業所内の利用者を対象にサービス等利用計画を作成することが目的なので一般相談の負荷がかかる心配はない。
特定相談支援事業を受けることができないのであれば、各事業所で作成している個別支援計画等を提供するという形でご協力していただく方法もある。
ただし、この場合は無報酬であり、協力ということになる。(竹内)
まきはたの里では前向きに考えているが、相談支援専門員として専従に出来るほどの報酬が見込めないとの話があった。できれば市町には資金面でもご協力いただきたい。(戸田)
計画を作成しないと平成27年4月以降利用者がサービスを利用できなくなってしまう。これだけは避けなければならない。(江部)
今後、相談支援専門員を増やしていくにしても限界があり、施設側のご協力をいただかないと計画を作成できなくなる。計画ができなくなった場合、当事者及びご家族がセルフプランを作成しなければならなくなる。
その際、当事者及びご家族がセルフプランを作成できなくて施設側に依頼されると無報酬で作成することになる可能性がある。
これを踏まえて人員配置を考えていただきたい。(小林)
湯沢町では特定相談支援事業所を検討する話はあったが、現在は立ち上げられるような状況ではない。(南雲)
セルフプランを作成できる利用者にはセルフプランで対応してもらうのも1つの方法。ただし、利用者自身がサービス事業所を探して直接かけあうことになることが利用者にとって苦慮する部分であり、重度の知的障害や精神障害の方はご家族が作成することになる。(江部)
【まとめ】
事業所で特定相談支援事業を始めて全ての利用者の計画を作成するのが難しいようなら相談支援センターみなみうおぬまと半分ずつでも作成できるような体制を平成26年度は作っていければと考えている。(小林)
来年度からというのは難しいかもしれないが、特定相談支援事業所として指定を受けることを検討していただくこと、有資格者(相談業務5年以上もしくは介護の現場で10年以上の経験がある方が相談支援専門員の資格要件)を配置していただくことを検討していただきたい。これによって施設利用者へ迅速に対応できるメリットがある。(江部)
相談支援専門員は専従ではなく兼務でも可能。ただし特定相談支援事業所を開始するためには指定申請などに管理者1名、相談支援専門員1名を記入する必要がある。(小林)
南魚沼市の人口は減少しているのに障害児者の人数は増加している。これを踏まえて相談支援体制を整えていかなければならない。(小林)
まきはたの里が前向きに検討することになった理由として施設利用者は既に個別支援計画ができている点、モニタリングなどを行う際に移動がなく施設内で行える点で業務のスリム化ができる。(堀)
2 平成25年度活動目標に対しての進捗状況確認(以下第1回議事録より抜粋)
 (1)南魚沼地域における相談支援体制の構築
計画作成やモニタリングを含め、相談支援専門員の適正人数がどれくらいになるのか、様々なことを検討し相談支援部会に提案し、平成26年度に向けて検討していきたい。
1.の内容と重複
 (2)地域移行支援の支給決定の仕組みの般化
支給決定を含めた流れを市町村、各事業所に周知することにより、事業利用や支給決定をスムーズに行えるようにしていく
南魚沼市で対象者2件支給決定を行った。湯沢町は1名中断中。
入院中の当事者で精神障害や知的障害がある方はイメージをすることが苦手なので、地域のサービスを実際に使ってみた方が分かりやすく、退院にも繋がる。(古澤)
ケアホームおひさまでは1/10からショートステイ1名が利用可能なので活用していただきたい。(星野)
入院中の患者に制度上ショートステイは利用できない。シェルター的な使い方など利用価値があるかもしれない。(竹内)
地域移行する際、本人が何処に住みたいか等の意向を大事にしたい。地域サービスが利用可能か等を含めて相談があった場合は相談支援センターみなみうおぬまに声をかけていただきたい。(江部)
地域定着支援について相談支援センターみなみうおぬまでは支給決定されている南魚沼市2名、湯沢町1名の方へ24時間体制で対応している。今後対象者を増やしていく予定。(江部)
 (3)特別支援学校卒業生の直接就労継続支援B型支援利用についての流れ構築
昨年までの暫定措置に対して、H26年度末まで協議会等での検討が必要という形になった。南魚沼地区においてどのような形がよいのか、就労部会とも連携しながら検討し、今年度の卒業生の利用に間に合わせたい
支援学校卒業生等の就労継続支援B型を利用に係る経過措置について
(H25 第2回就労部会会議録より抜粋)
参集範囲
対象生徒の所属する学校の担当教諭、県、市、就労部会長、相談支援事業所
対象生徒(H25.9.5現在)
小出特別支援学校1名、総合支援学校2名
1人当たり15分~20分のアセスメント協議としたい。
(フェイスシート、実習評価表の説明に10分。アセスメント協議に5分~10分)

※この会議に挙がってくる生徒さんはある程度見込みのある方。

実際に数名に方に実施したところスムーズに行えた。ただし平成26年度末までの暫定措置なので、将来的に不安がある。(小林)
支援学校の高等部へ進学する生徒の親御さんは一般就労を希望している方が多いが、早い段階で相談支援センターに入ってもらい、現場実習をしていく中で本人の成長や実態をみて就労移行や生活介護等の現実的な方向へ本人と親御さんが納得したうえで進んでいく。
就労B型についても早い段階で市や就労部会でご検討いただき、非常にスムーズに進めることができた。(庭野)
 (4)民生児童委員向けの勉強会の開催(時間的に可能なら)
普及啓発として
地域に密着している民生児童委員の方が相談支援センターを知らない方や相談しづらい方等の当事者に早めに気がついて繋いでいただきたい。
パンフレットを配布してはどうか。
老人単身生活のお宅へ訪問等を主に行っており、障がいの方は少し敷居が高いのかもしれない。
業務が多忙で障がいへ目が向くかというところがあるが、知っていただく機会は大切。
協議会発信で当事者の発表等を勉強会としてできたら良い。
3 その他
議題1について以前より議論されているが、協議会に出席されている実務者レベルだけではなく、上の立場の方を含めた話し合いが必要なのではないか。まきはたの里は施設長が出席されているので、話がスムーズに通っているように感じる。(山崎)
第2回全体会で協議会全体の課題として挙げてはどうか。(竹内)
議論の進捗が遅いのは感じる。来年度には動きださなければならないので、是非上の方と話し合いをし、対応を出していただきたい。
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