平成25年度第2回児童療育部会 議事録

日 時
平成26年2月27日(木) 14:00~16:00
 
会 場
ふれ愛支援センター 2F 大会議室
 
部会長
勝又 グループ長(新潟いなほの会魚沼地域)
 
担当事務局
堀口 副主任相談支援専門員(相談支援センターみなみうおぬま)
 
参集者
重度心身障がい児を支援する親の会 大津鈴代
県南魚沼地域振興局健康福祉環境部 地域福祉課 課長 高橋功
県南魚沼地域振興局健康福祉環境部 地域福祉課 桑原希
南魚沼市総合支援学校校長 内山徹
南魚沼市総合支援学校 教務主任 田村靖
南魚沼市福祉課障がい福祉係長 小林龍雄
南魚沼市保健課保健師 木村直子
南魚沼市子育て支援課保育班 高橋賢一
湯沢町健康福祉課 福祉介護班 南雲彰男
湯沢町教育委員会教育課管理指導主事 種村公夫
湯沢町立湯沢保育園園長 南雲ひとみ
湯沢町健康福祉課主任保健師 関明子
障害児者生活支援センターかけはし相談支援専門員 館川亘
新潟いなほの会魚沼地域グループ長 勝又千賀子(部会長)
相談支援センターみなみうおぬま相談員 堀口(事務局)
議題及び記録
1 勝又部会長からの開会
次第に沿って議事進行
2 議題進行
議題1 前回(第1回)からの継続協議案件
 ① 障がい児の福祉避難所の件について
≪南魚沼市障がい福祉係 小林係長より≫
市総合支援学校を指定する方向で、検討を進めている。福祉避難所の定義として、障がい児のみ限定の受け入れはできず、地域住民の受け入れも行う義務があるようだ。
市としては、総合支援学校以外にも、マイトーラやまきはた里への打診はしてる。
今後の進捗については、適宜報告。まきはたの里としては、総合支援学校での避難所可動の際、マンパワー不足の状況になった際は、派遣を検討する余地ありとの回答あり。
 ② 障がい児支援のためのリーフレットの件について
調べたい情報は、人によって様々。
※障がいがあると告知された際、身近に欲しい情報としては
どこへ行けばよいのか? → 場所や医療機関など
どんな手続きが必要なのか? → 手帳の申請や、学校への入学など
情報の集約範囲、見せ方などついて工夫が必要ということで、意見交換を行う
年齢別(時系列的)に掲載してみる
福祉マップ風に乗せてみる
目次程度の掲載にしてみる
親同士の口コミが案外有力な情報源→知らなかった情報が得られることもあり
市役所へ行っても「敷居が高い」「行く時間が無い」   など
結論としては、リーフレット作成への原案はまとまらず。次回、参加者からのアイデアを持ち寄って検討、協議へ。
議題2 重度心身障障がい児を支援する親の会からの要望について
重度心身障がい児を支援する親の会代表 大津鈴代さんより≫
本年度より会を立ち上げた。現在2カ月に1回のペースで集会している
会の中で話題に上がっている要望などは、入浴支援のこと。
内容としては下記にまとめる
周辺にある身近な施設(高齢者の施設など)で入浴を支援してもらいたい。
入浴後、仕事が終わるまでまかろんで預かってもらいたい。
入浴が出来る施設や、まかろんまでへの送迎を行ってもらいたい。
理由としては
自宅での入浴が、子どのも成長とともに難しくなっている。
移動についても同様。また親が仕事をしていると、その時間もない。
そもそも重度心身障がい児を受け入れる社会資源が、近隣にはケアステーション魚沼(魚沼市)にしかない。
それに対しての回答や協議事項
現在、まかろんでも、重心障がい児の受け入れ行っている。しかし、入浴設備まではない。訪問入浴を併用する案もあったが、それぞれの活動根拠となる法制度が異なるため、実施には困難が付きまとう。
基準該当で、高齢施設を利用している例もあるが、すべての地域に該当するのか?
市としては、市の指定で「児」の受け入れもお願いしてるが、事業所から受け入れ可能という声が上がらない・・・。
具体的な要望としての絞り込みはできなかったが、 地域課題として、親の声として部会内で今後も協議していく。
議題3 地域にある児童療育に対する「声」の収集から
 ① 児童の短期入所について(訪問・日中活動部会より)
≪まきはたの里 堀サービス管理責任者より≫
まきはたの里では、障がい児の短期入所利用は登録上では受け入れられる。
現在、5名の障がい児の要望があり。(別紙個別課題 情報収集シート1~5参照)
しかし、施設内の現状では、5名全員の受け入れは難しい。(数名は受け入れ可)
短期入所の利用のニーズについて
利用したい要望と、受ける施設の現状は合致していない
いざという場面に備えるために、普段から利用をしていきたい
障がいによる症状があっても、受け入れられた実績あり。しかしそこに至るまでの施設の努力がある。それが全員に対して出来るか?
短期入所が可能な施設が少ない→厳しい現状
家庭の状況から、施設の都合に応じ併せている。
重心の入所施設は長岡療育園しかない(近場では)。
先のことを考えると、療育園のつながりは離せないと考える親も多い現状
短期入所のニーズも、今後の検討課題。
ただし、この部会のみでなく、他部会との協働も必要な案件。
 ② 日中一時支援の現状と、学童保育の現状
まかろんの現状は
  • 登録している利用数は増大。実際の利用状況としては飽和状態。これ以上のニーズが増えてしまうと、利用に制限(利用自体を断るのでなく、利用回数に制限を設ける意味で)を設けざるを得ない状況になる。
  • 障がい程度によっては、学童保育との住み分けは必要。
学童保育の現状は
≪市子育て支援課 高橋さんより≫
  • 学校全体の児童数は減小。しかし学童利用数は増えている。親の就労状況などが増加の理由。
  • 学年の受け入れ上限は決めていない。両親が日中就業をしている児童が対象。
  • 既存の施設ではスペースが足りないところもあり。
  • 長期休暇の利用の際は、教室の開放も必要な箇所があり。
  • 学校内に設置して学童保育の場合、学校生活と学童利用の切り替えが難しいと考えている児童もいると言う。
  • 状況に応じて指導員の加配もある。指導員は児童への指導研修を受けることが必須になっているが、特別支援教育は手薄感あり。
  • 過去に特別支援学級の在中していた子を断ったため、親の感情的反応がみられた。
いわゆるボーダーの生徒にとっては、利用し辛い環境になっている。
湯沢の学童保育の現状
  • 25人の生徒が利用。内、4人の生徒が特別支援学級在籍。
  • 対応について困難さを訴える声があると言う。
  • 利用時間の延長希望の声あり。しかし、職員の確保からも難しい面が多い。
  • 核家族化の影響?親は子どものリスクを回避する意見に終始している。
子どもの力を信じる(見守る)親の度胸(こころ構え)も必要なのでは。
  • 学童へ預ける際、祖父母が協力出来る体制があるのか?
まかろんも飽和状態であるが、学童も現状としては飽和状態という報告
 
学童利用についての、今後の課題とすれば
  • 従事する職員の確保
  • 利用の必要度を見定める精査の実施(利用申し込み時など)
職員の質のことについて
  • まかろんは、パートで総合支援学校の指導員入れている。
対応に困難さを感じている学童に、上記指導員を配置してみては?
 ③ 参加申し込み時に寄せられた声について
≪市保健課 木村保健師より≫
ゆきぐに大和病院のリハビリ部長がH25年度より配属される。(大西医師)
現在実施しているUD支援事業に関心がある様子。
小児医療や小児リハビリなど、この地域の必要なものを伝えることで、関心を示してくれる期待あり。くみ取っていただければ
≪市総合支援学校 内山先生より≫
市内の特別支援学級数や、通級指導学級数は増えた。とはいえ、子どもの支援だけでなく、サポートが必要と思える親も多い。そのためにも、ペアレントトレーニングができる場が必要。
教育・福祉の連携は、市総合支援学校とまかろんの連係の実践がいい例
労働との結び付く → サンテックと連携して就労へというプランもあり
子若の作業療法士が、来年度から、総合支援学校に配置される予定。それによって今までの保護者への関わりが、より多面的な関わりになれるのでは?
市内に5名程の聴覚障害の幼児や児がいる。この子たちは長岡聾学校まで通わなくてはならない。通学の手間が緩和されるように小出特別支援学校にH27年度に分校の設置してほしいという要望を挙げた。
それが実現しそうだ。(背景として高田にも分校が設置されたことがあげられる)
≪勝又部会長より≫
ペアレントトレーニングは、計12回関わる。
接し方次第で子どもにも変化が現れる。子も変わる。それが見える結果となっている。親同士がピアサポート的な動きになっていっているようだ。
ペアトレについては、1歳半の検診で指摘された時点から、早々の関わりが必要との意見あり。
(アトランダムに集約してあります。)