平成26年度 第1回日中活動部会 議事録

会議名 平成26年度 第1回日中活動部会
場 所 南魚沼市ふれ愛支援センター 2F大会議室
(南魚沼市坂戸399-1 銭淵公園脇)
日 時 平成26年5月26日(月) 9:30~11:30
参集者
南魚沼公共職業安定所 杉本 統括職業指導官
南魚沼市立総合支援学校 田村 教務主任
南魚沼市立総合支援学校 大津 PTA副会長
まきはたの里 戸田 施設長
特定非営利活動法人ドリームハウス 和田 理事長
工房とんとん 星野 管理者
セルプこぶし工房 黒田 サービス管理責任者
南魚沼市社会福祉協議会 佐藤 サービス提供責任者
相談支援センターみなみうおぬま 古藤 相談支援専門員
南魚沼市福祉課 駒形 課長
まきはたの里 堀 サービス管理責任者(部会長)
魚野の家 中澤 サービス管理責任者(副部会長)
南魚沼市福祉課障がい福祉係 小林 係長(事務局)
協議事項等
  1. 生活介護事業所の運営と課題について(情報共有・協議)
  2. 重度心身障がい児者等への居宅介護の課題について(情報共有)
  3. 就労、自立訓練、地活Ⅲ型等事業所の運営状況や課題について(情報共有・協議)
  4. 障害者優先調達推進法への対応について(情報共有・意見交換)
  5. その他 次回開催予定
記録
1 生活介護事業所の運営と課題について(情報共有・協議)
 生活介護サービスについて、今は若干の余裕があるが今後にニーズの増えていくことを考えると不安があり、大きな問題になる可能性もある。
 まきはたの里は入所の待機者は0人で、今後は日中活動事業へのシフトが必要。また、通所事業に関して、交通の便の悪く、通所サービスに関して常に問題を抱えている。将来的に第2まきはたの里(通所生活介護施設)のようなものを市街地にできたらとの思いもある。
 工房とんとんの生活介護は8名の登録者で現在の平均利用者数は2~4人となっている。区分6の動ける重度と動けない重度の人など両極端な構成であり、対応に限界。特に医療ニーズに対応がしにくく、てんかん発作については長岡療育園の主治医に相談しても大和HPに相談するよう言われ、大和HPに相談しても断られ状況で困っている。基幹HPに期待。
 また、10キロ圏内の送迎も職員体制から厳しい状況になっている。利用者からパソコンを覚えたいとの要求があるが、ハードがなく対応できない状況。
 五日町病院もてんかん発作の入院しての内服調整しないため、西新潟HPまで通院送迎するしかない状況もあった。(まきはたの里)
 生活介護についてマイトーラは曜日によってガラガラだったり混んでいたりとバラツキがあり問題。ケアステーション魚沼や工房とんとんについても同様の傾向あり。
2 重度心身障害者等への居宅介護の課題について(情報共有)
 ヘルパーニーズの近況と課題
 食事、入浴、整容、家の中での歩行訓練も行っている。
 区分4以上は外出サービスも可で散歩を行っている人もいる。
 ヘルパーが足りないため、難病の人で在宅を希望されている人がいるが、介護者へのニーズが強く、自分の要求を満たすサービスを求めてくるが、ヘルパーによって力量の差があり不満に思われているケースがある。
 また、家事援助の報酬でなく身体介護の報酬にしてもらいたいケースもある。
利用料は収入により0円~収入に応じた負担となっているが限度額あり。
 また、利用者(家族)側が自宅に入られるのを快く思わないケースもあり、せっかく 制度として使える状況にあってもサービスを希望せず違った方法を求める場合もある。
3 就労、自立支援、地活Ⅲ型等事業所の運営状況や課題について(情報共有・協議)
別紙資料、「かわらばん就労サービス」と、「南魚沼地域就労系サービス量と利用希望者推移(表)」参照。
グラフからは、平成26年度中に南魚沼地域の就労ニーズが事業所のキャパシティを超える恐れがあり、近々に地域課題になってくることが予測される。
尚、3年後の平成28年度には完全にニーズが超過する見込みであり、支援学校卒業後の進路や、地域の就労系サービス希望者の選択肢が「無い」「選べない」ことになり得る課題が発生する可能性があることを確認した。
 支援学校の卒業生の進路について(田村教務主任、PTA大津氏)
卒業後の進路(受入先)がないことについては大きな不安がある。
又、障がい程度の重度の人にも「働きたい」希望がある方もいる。しかし、自宅近くにB型事業所等があっても受入不可であり、又、送迎付の事業所も限られる。家庭での送迎も毎日9:00~16:00で行うことには家族事情から困難なケースが多い。
重度の人も就労施設等を通じて社会的なつながりを持つ必要があると感じている。
「就労継続支援B型」について、障がい程度が重度だから受け入れが不可という決まりはない。ただし、事業所ごとに事業方針・計画等があり、既存のB型事業所は、ハード・ソフト面の体制も含めて、重度の方を積極的に受入れることができる状況にないのが現状。
制度面では、B型事業所の月額平均工賃は3,000円を下回ってはいけない決まりがある。また、工賃実績によっては報酬加算などに影響が出て事業所の運営に大きな影響がでることも課題といえる。
生活介護サービスとの組み合わせの中で考えることも検討。
工房とんとんの「生活介護」(入浴サービス含)と、セルプこぶし工房の「B型事業」を併用しているケースもある。「生活介護」のサービスプログラムの中にも個別支援としての就労的活動の検討もあってよいのでは。
障がい程度の重い方の「働きたい」を支援することについて、今後も検討していく必要性を感じた。
 「直B」利用について
昨年度、今年度の「直B」利用については、経過措置中は本協議会(部会)でアセスメント会議を行うことで支給決定が可能である。今年度も準備していきたい。
ただし、来年度以降は経過措置が終了するため、B型単独事業所の「あさひばら」「工房とんとん」を利用するためには、一旦、どこかの「就労移行支援事業所」を利用しアセスメントを受ける必要がある。
来年度卒業の支援学校生徒の進路にも大きく影響するため準備が必要と思われる。
 B型利用者の中にも将来就職を勧めていきたいと感じる人もいる。(工房とんとん)
ハローワークの障がい者雇用については、法定雇用を下回る企業に指導している。
しかし具体的に紹介できる障がい者の登録が少ないため、中々雇用につながらない。(移行はもちろんだが、)B型とハローワークの連携により雇用促進につなげていけたらと思う。(以上、ハローワーク杉本氏より)
総合支援学校でも一般就労を目指していたが、難しいケースもあり、厳しい現実をつきつけられている。卒業後の行先に保護者は不安を感じている。施設が少なかったり、既存の施設ももう少し細かく障がいについて対応できないのかとの思いもある。企業側の障がい者への理解も必要と感じる。
 【日中活動(就労系)サービス量と希望者の推移と諸課題】
魚野の家
 就労移行は定員割れしているが、入る人が少なく出る人が多いためこのような利用状況となっている。就労継続Bは定員を上回る利用実績となっており、就労移行から回ってくる人が年々滞留していることと、その逆は少ないことが利用者増の理由となっている。
 魚野の家八幡の利用希望者が多く、魚野の家うらさが少ない状況でその理由の一つにアクセスの問題もある。雷土方面からのバスがないため、利用が進まないケースもある。将来的に魚野の家うらさを20人規模で独立させたいとの考えもある。
セルプこぶし工房
 30名が日々同じ生活リズムで利用している。施設から出ていくことを望まないことが問題となっていることから就職へつなげるよう方針転換していきたい。このままでは高齢化の問題により工賃が上がっていかないこと、滞留による利用人数の増加、作業所が手狭になっていること等課題が増えている。
 ※尚、近々支援学校の現場実習も始まるが、個のニーズを仕事の提供を含めて把握していきたい。
  実習ノートを活用し親の思いも求めていきたい。
工房とんとん
 平均工賃についてだがH25年度は月額3,000円を超えることができた。工賃アップをあまり頑張りすぎてしまうと翌年度その額を下回った場合に報酬加算のカットの恐れがあり制度に矛盾を感じている。前年度の工賃を上回らないと加算がもらえない等もあり現実は厳しい運営を迫られている。この協議会を通じて国県に改善要望を出してほしい。
ドリームハウス
 現在利用者数は8名で、仕事量も調整しながら進めており、丁度良く回している。数年前に13名利用者がいたが、2年ほど前に送迎サービス付の施設が近くにできたため、人数が大きく減少してしまった。利用者は市民バスや公共バスを使っている人もいるが丁度いい時間帯がなかったり、回数が一日2回しかなく不便を感じている。今後市民バスや基幹病院バスをうまく利用することはできないか。時間帯を含めせめて浦佐駅の西口まででもいいのだが。→ 暮らし部会の移動課題でも取り上げていただきたい。
あさひばら
本日欠席。出席者から、送迎バスの通勤時間の長さについて課題提起有。
※片道2時間かかる通勤は如何なものか。
4 障害者優先調達推進法への対応について(情報共有・意見交換)
 南魚沼市の実績については資料のとおり。H26年度の調達方針については、前年度実績を上回る計画としている。ホームページに掲載済。  文書発送業務については、市の担当部署の発注側の意向と施設側の受注意向との調整が難しいこともあり、発注増につながらないケースもある。調整しながら発注増となるよう進めていきたい。
(まきはたの里、戸田施設長より)その他の自治体の動きとして、湯沢町も県(南魚沼地域振興局)も、今年度中に「調達方針」を策定できるよう取り組んでいることについて確認済。施設側からの要望等に対して検討していただける状況である。
5 その他 次回開催予定
月曜日は避けて欲しい。(工房とんとん)
夏休みは避けて欲しい(まきはたの里)
9月上旬頃に開催したい。
長岡療育園のSSについて、利用開始の受付と同時に満杯になってしまう状況。
市内で重身の子のSSが利用できるようお願いしたい。
医療型のSSの受給者証が出ている場合は、福祉型のSSのサービスを利用できないこととなっている。当地域でこの医療型SSを行うことは現状では非常に難しい。
キーワードは「子どもたちの将来」であり、充実した福祉環境であるが、上記のように今まさに困っているケースがあることも忘れてほしくない。