平成27年度 第1回日中活動部会 議事録

会議名 平成27年度 第1回日中活動部会
場 所 南魚沼市役所 本庁舎2F 小会議室
日 時 平成27年6月10日(水) 9:30~11:30
参集者
南魚沼総合支援学校 推進室室長 田村靖
南魚沼総合支援学校教諭 進路指導主事 庭野美奈子
南魚沼地域振興局地域福祉課長代理 井口哲亨
セルプこぶし工房 施設長 桑原孝夫
魚沼学園 児童指導係長 佐藤由香子
障がい者就業・生活支援センターあおぞら 主任就業支援ワーカー 高橋みゆき
あさひばら サービス管理責任者 高橋智之
マイトーラ 支援計画係長 廣田雅子
南魚沼市身体障がい者協会 六日町地区代表 南雲進二
手をつなぐ育成会 理事 中俣マサ子
相談支援センターみなみうおぬま 相談員 堀口賢二
まきはたの里(日中活動部会長)サービス管理責任者 堀篤志
魚野の家(日中活動副部会長) サービス管理責任者 中澤富之
湯沢町福祉介護課 貝瀬主事(事務局)
南魚沼市役所障がい福祉係 小林係長、平賀主任(事務局)     (計16名)
議題
  1. 特別支援学校卒業生の直B利用の流れについて
  2. 日中活動ニーズと社会資源調整
  3. その他 次回開催予定
記録
1 特別支援学校卒業生の直B利用の流れについて
 訪問日中活動部会と就労部会がひとつになり2年目を迎える。
今年度の自立支援協議会の全体のテーマが、課題の整理と対応となっている。そこで出された当部会への課題が当地域における直B利用に向けた体制づくりと日中活動のニーズを整理して社会資源との調整をしていこうということになっている。
中澤
 特別支援学校卒業生の直B利用について協議させていただいて、希望の進路にスムーズに進めるように、手続き等を固めていけたらと考えている。完璧でなくても、たくさんの意見を頂戴し大まかな流れを固めていきたい。
直B利用については、昨年度、一昨年度までは経過措置ということで、卒業後すぐに就労継続支援B型を利用したいという方を、協議会の中で評価させていただき、意見がまとまった方については、卒業後すぐにB型利用できるよう対応した。国では一般就労へつながる可能性があるのにB型を利用され、なかなかB型から卒業できず一生就労支援事業所で生活される方が多いという報告があり、社会に出た経験のない特別支援学校の卒業生については、一般就労を選択するか就労移行支援事業所で一度経験してもらい、2・3年程度の訓練の中で、一般就労へ希望を持てるようにアセスメントやスクリーニングを行う制度となっている。今年度からは、何かしら就労移行支援事業所を経験しないと、卒業後すぐに就労継続支援B型事業所の利用はできなくなった。昨年度末から今年度にかけて厚労省から資料や通知、マニュアルが届いている。事務局の平賀からたたき台として説明していただき、皆様から意見を頂戴したい。
平賀
 3月に厚労省から届いたマニュアルを基にスケジュール(案)を用意させていただいた。今年度は、昨年度と異なりアセスメントのための就労移行支援事業利用の際にはサービス等利用計画の作成が必要となり、支給決定のための相談支援センターとの関わりがはっきりと明記された。
 また、18歳未満の生徒がアセスメントのために就労移行支援事業を利用するためには、児童相談所の許可が必要ということになっている。以前からこの制度はあるが、具体的に市町村と児童相談所とのやりとりについても様式(案)が示されている。
本日の話し合いの結果、後日児童相談所の考えと異なっても困るので、この会議にぜひとも参加していただきご意見を頂戴したいとお願いしてきたが、都合により不参加との回答を頂いたので、昨日、清水課長代理さんに18歳未満の生徒からアセスメントのための障がい福祉サービス(就労移行支援事業)の利用申請が提出されたときは、利用の要否判定までに1ヶ月も2ヶ月もかかる事がないようスムーズな対応をお願いしてきた。
児童相談所が行う要否判定は、どのようなものになるのかと逆に質問されたが、そのことについては、県や関係機関に確認してもらうようお願いした。
以前、児童相談所の担当(中嶋さん)に確認したときは、よほどでなければ否の判定は出ないのではないかと聞いている。
18歳未満の方の場合は、児童相談所の許可を得て市町村が支給決定する仕組みとなっているため、まず総合支援学校からアセスメント対象者一覧の申請書と本人の同意書を提出していただき、許可が出た後は市町村へアセスメントのための障がい福祉サービス利用の申請書を提出していただく。次に相談支援センター等が作成するアセスメントのためのサービス等利用計画に基づいて、就労移行支援事業所と日程やアセスメント期間を調整しサービスを利用していただく。そのアセスメント結果を踏まえ翌年4月以降正式に就労継続支援B型を利用するという場合には、改めてサービス等利用計画の作成をしていただき、3月末までに市町村が支給決定をする。
 総合支援学校では、現在行われている前期の実習(6月)と後期(11月)の実習が予定されており、市町村としては児童相談所からの許可さえ出れば、18歳未満の方のサービス利用についてどの時期でも支給決定することは可能となるが、五月雨に支給決定しても事業所との調整が大変になるので、例えば後期実習の時期をアセスメントのための就労移行支援事業利用の時期に充てるとか、そのあたりの話を詰めたいと考えている。
中澤
 在学中に一度就労移行支援事業所を利用し、アセスメントを受けていただいて、卒業と同時に就労継続支援B型が利用できるという流れでいくのがスムーズなのではないかと思う。流れとしては、既に春の実習が行われており、総合支援学校の予定表によると11月~12月に後期の実習が行われる。庭野先生と話をしたときに、案ではあるが進路等を考えての実習でもあるということ。現在は、学校からの依頼があって実習に協力するという形となっているが、それを正式に就労移行支援事業所を利用するということにして、秋頃にやれるといいのかなと考えているが、その後学校の考えとしてはどうか?
庭野
 春と秋に実習があるが秋の実習を就労アセスメントに宛てられれば、事業所の負担も軽減されるのではないかと思う。ただ、実習期間中は、他の学年も実習をしているということを考えたときに、魚野の家さんで1ヶ月がっちり就労アセスメントをやるということになると他の1・2年生が実習できるのかという心配があり、時期的な問題が難しいなと思っている。
中澤
 魚野の家としては、3年生になるとだいたい3週間実習を行う。このマニュアルではおおよそ1ヶ月と記載されているが、必ず1ヶ月でなければいけないという訳ではない。期間については、今までどおり特段問題ない方であれば3週間程度の実習を行っていただき、実習でもあり就労移行支援事業所の利用でもあるということでやれるかなと思っていた。
 また、未就労経験者で就労継続支援B型を利用したい方も就労移行支援事業所を利用しなければいけないとなっているので、3年生のごく個別のケースで3週間魚野の家かセルプこぶし工房の利用が厳しいという場合、支給決定期間については相談支援事業所・学校・生徒さんとも協議して最終的に行政で判断してもらう。3週間でなくても最低3日間という期間の中で個別に対応していけばいいのではないかと個人的には考えている。
 期間については、今までどおり1・2年生も3週間程度事業所側がOKなら、実習であれば問題ないのではないかと思う。
庭野
 就労アセスメントの3年生と卒業後就労移行支援を利用したい3年生という場合も出てくると思う。さらに1・2年生も3週間のアセスメントとなると事業所としての負担がどうなのか?事業所さんが大丈夫ですと言っていただければ、学校としては  有難いと考えている。
桑原
 直B利用のための就労アセスメントの3年生、就労移行支援の3年生さらに1・2年生も3週間きっちりの利用ということになると施設のキャパ的にも個人的には、厳しいのではないかと思う。
中澤
 実習であれば、学校が用意する実習契約書を確認していただき、簡単なオリエンテーションの後すぐに実習に入れるが、正式な利用ということになると今までの手続きを全て経たうえでやらなければならず、まず児童相談所の許可が必要、相談支援事業所が在学中と卒業前で2回サービス等利用計画を作成する。魚野の家やセルプこぶし工房の受入れ側の事業所としても契約書・重要事項説明書・個別支援計画を作成しなければならない。
 事務量は確かに増えるので負担感はある。今、実習生を受け入れているが、確かに現在もかなりしんどい状況。卒業後就労移行支援事業を利用する予定で魚野の家の環境とか、スムーズに対応できる生徒だとそれほどの支援量はいらないが、卒業後就労継続支援B型の利用を予定している方で、見守りを外せなかったり、いろいろと想定外のことが起きるとマンパワーを使うので、そういった方が3週間いるということになると厳しいかなと思う。昨日、魚野の家でイベントがあるときに、担当の先生がずっと付き添って複数の実習生をまとめてくださって非常に助かった。学校の先生がいるかいないかで全然違ってくる。個別の状況により必ず3週間でなくてもよい。
庭野
 卒業後、就労継続支援B型を希望する生徒は、在学中の1・2年生の段階で就労移行支援事業所の実習に行っている方がほとんど。その段階で利用がちょっと厳しいという評価をいただいた上で相談支援事業所と保護者にも入ってもらい、3年生の春からの実習がスタートするので、現場実習での評価もアセスメントに加味していくことも可能かなと思う。そうなると3週間という期間はどうかなと考える。
平賀
 実習という扱いから正式に障がい福祉サービスの利用ということになれば、今までと異なり事業所は報酬を請求できるようになる。また、事務量は増加することとなるが、事業所としても4月以降将来の利用者さんになるという事を見据えての受入れ準備とも取れる。昨年の経過措置で対応していただいた3名の方は、就労移行支援事業を行っていない工房とんとんとあさひばらを利用している方だったが、魚野の家とセルプこぶし工房にて3日間でのアセスメントをお願いした経過がある。結果的に3名とも現在の就労継続支援B型事業の継続更新ということになったが、うち1名は、就労移行支援事業に興味を示された方がおり、本人にとっては少しでもランクアップのきっかけになったのではないかと実感している。今日は十日町市からあおぞらの高橋さんもいらっしゃるので、近隣市町村の情報として何かあればお話しして欲しい。
高橋
 今のところ特にない。十日町市もアセスメントの様式をどのようにしようか検討していると聞いている。県内の障がい者就業・生活支援センター事業所が集まる 会議でも支援学校卒業生の就労継続支援B型事業の利用について話をしている。今月の24日に集まるときに県からもこの件についての実態と若干のお願いということで、在宅支援係の方が来られると聞いている。
平賀
 アセスメント期間についての具体的な話は出ていないということか?
高橋
 各障がい者就業・生活支援センターの情報交換の中では、最低3日ないし1日ということも聞いている。当事業所にも小千谷市の方で圏域ではないが、学校が南魚沼市内の一般高校という事で関わる機会があり、直B利用のためのアセスメントをしてもらえないかという打診がこの春にあった。その時の小千谷市の受入れが事業所の利用定員の125%までだから受入れできない。でも長岡市までは遠くて本人も大変ということで、就労支援した事業所からアセスメントしてもらえないかという話だったが、1日の受入れだと150%まではOKということで、結局は当事業所ではしないことになった。アセスメント期間が1日とか3日ということはあり得ると思っている。
庭野
 魚沼市は6月3日の会議の時には、行政の方からの話は無かったが、昨年までの流れを踏襲していくということになると1日になると田野辺先生はおっしゃっていた。
平賀
 後期実習をアセスメントのための就労移行支援事業の利用に位置付けるということについて学校としては問題ないか?
庭野
 問題ない。
中澤
 事業所としては、事務量が増える中で今までと同じように複数の実習生を受けられるか受けられないかは協議しなければならないと思う
桑原
 先ほどは、3週間とか1ヶ月という話があったので、受入れはかなり厳しいという印象だったが、3日や1日ということになれば話が変わってくる。実習生についての事務方の負担は殆どないわけだから、相談支援センターと協力しながら対応すればいいと思う。
中澤
 相談支援センターも秋頃に就労相談ということで学校と生徒・保護者で話を進めているかと思うが、時期的に相談支援センターが関わっていくのはいつ頃か?
堀口
 ケースバイケースとなる。前もって状態の確認が必要なケースについては、1年前から関わるケースもある。2年生の後期の実習終了後から3年生までの間に相談支援事業所との関わりを持ちましょうという会議を設けていただいている。
 サービスを利用する方については、先生方のコーディネートでいろんな状況も含めて2年生の秋の三者面談というか二者面談にサービス関係の担当が加わる面談には入らせてもらっている。そこで最低限の情報をつかむことができる。
庭野
 三学期に1年生の個別面談が入っているが、昨年は何人も1年生のうちから、相談支援センターへつないで欲しいという相談があり、相談員に関わってもらっている。
中澤
 今後の流れもあるが、まず今年度について対応していかなければならない。学校で把握されている卒業後就労継続支援B型の利用を希望している方の情報があったら教えてほしい。
庭野
 今年の卒業生は12名で10名が南魚沼市、2名が湯沢町となっている。
進路希望としては、就労継続支援B型利用希望者が2名(魚野の家うらさ1名、あさひばら1名)いる。現在1・2年生で就労継続支援B型の利用希望者はいないが、卒業後すぐに就労継続支援B型の利用はできないという話をしている中での状況なので 今後変わってくる可能性は考えられる。現在、小出特別支援学校に在籍している南魚沼市の生徒もおり、高等部の2年生男子1名が就労継続支援B型を希望している。今回の実習は工房とんとんと聞いている。高等部1年生で南魚沼市在住の方でこの方も現場実習には出ていないと思うが、就労継続支援B型を希望している。3年生はいないようだ。
中澤
 今現在、魚野の家うらさとあさひばらを希望している2名については、就労移行支援事業所をどこかで利用しなければならない。秋の実習期間に絡めてその方ごとに受入れ事業所との調整もしつつ期間については決められないが、現在3週間や4週間の実習期間についても学校と協議して決めている。そこに相談支援事業所や市町村も含めて決めていくことができれば基本的な流れはよろしいか?国としては、標準期間を概ね1ヶ月としているが、いろいろな事情がある場合は短期間の設定が可能となる。これは協議の中で決めていくということになろうかと思う。
庭野
 対象者2名のうち誕生日が10月の方がいるが、保護者から同意書をもらい市役所へ提出する時期がいつになるかによって、提出の必要があるかどうか変わってくると思うが?
平賀
 障がい福祉サービスを利用する時点で18歳未満かどうかの判断でよい。アセスメントのためのサービス利用時期が11月以降ということであれば、今年度は児童相談所とのやりとりが不要となる場合もあり得る。
庭野
 児童相談所の要否判定のために学校側からの何かしらの資料を提出する必要はないのか?様式等があるのであれば教えてほしい。
平賀
 児童相談所からもどのように審査すればいいのかと逆に質問されたので、県や近隣の児童相談所に確認してもらい、次回の部会で報告したい。
中澤
 相談支援センターとしては、11月からの就労移行支援事業の利用に合わせ動きだすということでよいか?
堀口
 今回のフロー図を今後の相談支援事業所会議の中で詰めさせていただき、相談支援事業所としての動き方として、ケア会議の参集範囲とか具体的に整理させていただきたい。
庭野
 7月に前期の実習が終わった後、3年生については相談支援事業所に入っていただいての面談が始まるが、今までどおりの対応でよいか?
中澤
 そのほうが生徒さんも混乱しないと思う。
平賀
 11月からの後期実習期間をアセスメントのための就労移行支援事業の利用とするということで概ねの流れがつかめたので、次回の部会までにフロー図を修正し、児童相談所の対応についても情報提供したい。
中澤
 関係者中心にご意見を頂きましたが、全体としてご意見等があればお願いしたい。
堀口
 保護者の方達には、この直B問題をいつ頃アナウンスされたのでしょうか?
庭野
 保護者の方からB型希望の話があったときから話をしている。あさひばらの実習をしている生徒については、今年度に入ってからとなる。
堀口
 今後、制度はしばらく変わらないかと思うが、どの学年位から伝えていこうとか  計画や青写真はあるか?
庭野
 入学した時点で生徒達には、こんな流れで3年間実習が続いていき就労が決まっていくんだよと話をしている。保護者については、面談の場での説明となるし、入学段階では、B型だの就労移行だの説明してもお分かりにならないと思う。最初の進路面談時となる。
堀口
 保護者の方も早々にこれらの制度の特徴について把握する機会があるということか?
庭野
 中学部の段階で職場体験ということで保護者と一緒に参加する機会がある。中学部の段階でそれに参加している保護者の方は、直接高等部卒業後、就労継続支援B型事業所には行けないことになっていることを知っている人は知っている。
堀口
 現在過渡期の保護者にしてみると、バタバタ感だとか面倒さから支援者の動きに保護者が付いてきていたという動きが否めないが、今後は保護者もある程度状況を把握できたうえで臨めるという形が期待できるかなと思う。
庭野
 今回、新たにこの制度がスタートすれば、こんな風になりますよということで、保護者の方には説明ができる。
小林
 あさひばらや工房とんとんの実習を検討していたが、就労移行支援の利用もしなければいけない生徒の場合、調整をどのように考えているか?
庭野
 就労移行支援事業のアセスメントを受ける段階で、工房とんとんへ行きたい希望があれば実習はしていると思っている。秋の実習がアセスメントのための就労移行支援事業の利用ということになり必要があればそれ以降にもう一度、本来利用したい事業所に実習をお願いするとか、アセスメント期間が1週間程度であれば、後期実習期間の残りの日数を工房とんとんでの実習期間とすることができる。
小林
 以前の会議の中で、総合支援学校の年間スケジュールや行事ががっちり決まっていて、実習期間というのは、長期の夏休みが中心となるし実習期間でないと調整が難しいという話があったが?
庭野
 もちろんいろんな行事が入っているが、10人もその期間にいなくなれば、行事そのものが成り立っていかないということになるが、直B希望の生徒だけ2・3名ということであれば、今までもあったし可能だと思う。
中澤
 この春の実習では、魚野の家うらさを希望している方は、魚野の家うらさに通ってもらっているし、あさひばらを希望している方は、あさひばらへ通っている。まだはっきりしていない方については、後期の実習の半分は就労移行支援事業所、半分は実際行きたい就労継続支援B型事業所の実習とできるほうが総合支援学校としては、先生にとっても生徒にとってもよいということでまた協議していくことになる。支給決定期間については、まだ決められない。
井口
 アセスメント期間をどの位にするかということが、まだ見えていないが、事務局側のイメージとしては、あおぞらさんが参加する6月末の会議での情報が入ってくれば、それを踏まえて固めていこうかという考えか?先日、魚沼市の自立支援協議会に参加したが、魚沼市では1日で判断するということになった。その部分が昨年もそうしていたという言い方になっていた。オブザーバーという立場で参加させてもらったが、圏域の絡みもあり、南魚沼市が3日であっても1週間であっても判断はお任せしたいと思っているが、元々近隣の市町村も日数が違っていたのか?圏域として無理矢理近づける必要があるのかそのままでいいのか、自分自身では分かっていないが、どんなものなのかと思って話を聞かせてもらった。
平賀
 経過措置の段階から、対象者の状況に合わせ、いくつかの想定アセスメント期間が国から示されている。その年の卒業生の人数や利用する就労移行支援事業所までの通所方法等も加味して柔軟に設定してよいと思う。
井口
 利用者側に対して不平等というのがなければいいなというのが根底にはあるが、そういう差が圏域で大きく出てしまったときに利用者側から不満とかにならなければいいと思っている。
中澤
 元々の主旨としては、就労移行支援事業所を利用したり、一般就労できる方が行けなくならないようにすることが目標であって、それを根拠付けるのためにアセスメントが必要となっている。今回は資料として配布していないが、国からは膨大な量の評価表が示されており、正直その内容を評価するためには絶対に1日では出来るはずがない。ぜひ、圏域でも話題にして頂きたいし、最低限ここまではというような情報が欲しいと思っている。
井口
 各地域で動き出した状況が県や圏域レベルでも情報が集まってくれば、各自治体の運用の部分で差があることにより不都合が生じる状況があれば議論が出てくるのではないかと思う。
南雲
 この新しい制度が定着してくれればいい。今ほど評価項目が膨大という話があったが、ある程度の部分は資料提供という形で出来ることがあるのではないかと思う。 よりスムーズに社会参加できることが最終目標とし、できるだけ負担を少なくすることを考えれば、時間を掛けて出来るところをやってソフトランディングしていく方がいい。様々なアセスメント期間の話が出ていて1日がいいのか1ヶ月がいいのか分からないが、正しい評価が必要。実際に子供たちの将来がどうなるかという話だから間違うと困る。正しい評価をして正しい所へ導いてやるということが大事だと思っている。適当な時期に一つに決めればいいとは思っていないが、ある程度差があるというのはよくない。3年と言っていいか2年と言っていいか分からないが、その間で本人が希望している事業所があれば、なるべく意に沿うよう障がい特性にあった導きができるように進めるというのが、やるべきことなのではないかと思っている。
中澤
 直B問題には、細かいところもあるし制度自体にも課題があるように思いますが、生徒自身が希望する進路を選択できるように力を尽くしたいと思っているのでご協力をお願いしたい。
2 日中活動ニーズと社会資源の調整について
 日中活動部門の課題としては、受入先が少ないということがあった。かわらばんを昨年の12月に更新した中でも、定員に対して利用者が多かったという所がほとんどだった。特に生活介護系の事業所は厳しい状況だったというのが見えていた。
 そういった状況を各事業所に持ち帰り前向きな検討をお願いした。
 今回、かわらばんの更新をして気付いたところは、非常に数字としては受入れが伸びている。まきはたの里の自立訓練は、昨年まで2名だったが、今年総合支援学校から新規の利用者が3名加わり5名となった。マイトーラの生活介護の登録者数も17名ということで増えている。就労系では工房とんとんが登録者数、平均利用者数ともに就労継続支援B型が増えている。魚野の家うらさについても定員を拡大して受け入れている。セルプこぶし工房についても就労継続支援B型が増えている。今までの状況の中で各事業所の努力や工夫されたところがあったのではないかと思うが、マイトーラさんからコメントをいただきたい。
廣田
 通所者では筋ジスの方の利用が続いており、その先が懸念される。マイトーラの短期入所を利用されている方については、日中は生活介護の通所事業と一緒にお世話をさせていただいている状況。日によっては15名になることもある。そんなに大きくないフロアなので、スぺ-スが埋まりなおかつ奥のベッドで休んでいてくださいというような状況も発生している。支援員も増員はしていないが、今年入所分野に4名の職員配置があり、入所の支援員が午後に生活介護の見守りが出来る体制が取れたので、利用者が増えたのではないかと考える。
 短期入所利用の方を受け入れたときに日中活動を担保しなければいけないところでは、生活介護の方と一緒にご利用いただいたということで、数字がかっこ書きとなっているが、まきはたの里も生活介護については、短期入所利用の方の日中活動ということでプラスされているし、入所の方で日中活動は、生活介護ではなく自立訓練がいいという方が2名ほどいるのでかっこ書きとなっている。入所支援という母体となる事業がある訳だが、何とか工夫してそれぞれのニーズに答えていくという現状。魚沼学園さんも当地域の話を聞いて何かご意見があれば、施設の改修もあったようだが、何か情報があればお願いしたい。
佐藤
 成人の方で魚沼学園の日中一時支援事業を利用している方が多く、特別支援学校に通う子供達の朝の受入れをしているため職員の手が必要な状況。日中一時支援事業を利用している成人の方については、以前から魚沼更生園の生活介護で受け入れられないかということで話をしているが入所のほうもいっぱいで難しい。利用される皆さんは送迎されている方が多いが、送迎の有る無しで利用状況が違ってくる。今回、魚沼学園の立替えをし学校とも至近距離なので環境は良くなった。
 送迎は以前はやっていた?
佐藤
 だいぶ前は学園の持ち出しで無料送迎をしていた。現在は支援学校に通っている方も送迎が無いということで利用しないという方も多くいる。
 工房とんとんは前回の話で、大型の送迎車両を配備されたということで、利用者数も伸びたと聞いているし、マイトーラも長時間掛けて送迎を頑張っている。まきはたの里では、生活介護・自立訓練・短期入所を合わせて7~8名いるが、湯沢方面、六日町方面、塩沢方面と3台出しており人手が取られている。 預りニーズの朗報として紹介したいと思うが、南魚沼福祉会でも新たな地域ニーズを検討する場を設けてよいという許可をいただき動き出した。総合支援学校のニーズについては、まかろんの日中一時ご利用の保護者の方とのコミュニケーションを中心に今後どのようなサービスが必要となってくるのか?新しいサービス、事業所の創出には課題が出てくると思う。青写真という部分では、本日夕方から話し合いも予定されている。相談支援センターも含め、地域のニーズを拾い卒業生の今後について検討していこうということで、今後進捗状況を部会の中で報告できればと思っている
中澤
 毎回部会にて報告している日中活動(就労系)のサービス量と利用者推移の状況だが、サービス事業所であれば3ヶ月平均で125%定員を越えなければ違反ではない。1日では150%まで受入は可能なので、H29年度まではまずまずやれるのではないかと考えている。
 直Bの流れについては、今後フロー図を修正したものが示せると思うし、日中活動については、各自事業所の努力成果を確認できたと思う。継続してこの二つのテーマの進捗状況報告がメインになろうかと思う。新しい協議議題があったら、事務局へお寄せいただきたい。
3 その他
 次回の日中活動部会の開催は9月下旬頃とする。