平成27年度 第2回暮らし部会 議事録

会議名 平成27年度 第2回暮らし部会
場 所 南魚沼市ふれ愛支援センター 2F 大会議室
(南魚沼市坂戸399-1 銭淵公園脇)
日 時 平成27年10月7日(水) 9:30~11:30
参加者
南魚沼市立総合支援学校 田村教諭
南魚沼市手をつなぐ育成会 中俣理事
南魚沼市自立支援協議会 南雲会長(副部会長)
湯沢町福祉介護課 泉川福祉係長
友の家 小林施設長
グループホームひまわり 中野サ―ビス管理責任者
セルプこぶし工房 田中生活支援員
ケアステーション魚沼 阿久津サ―ビス管理責任者・児童発達管理責任者
太陽・大地の家 内山サ―ビス管理責任者
南魚沼地域振興局健康福祉環境部 井口地域福祉課長代理
まきはたの里 堀サ―ビス管理責任者
南魚沼市教育員会 北島指導主事
社会福祉法人桐鈴会GHおひさま 小林管理者
南魚沼市都市計画課都市計画係 大塚係長
南魚沼市都市計画課都市計画係 野上主任
魚沼圏域障害者地域生活支援センターみなみうおぬま 堀口アドバイザー
相談支援センターみなみうおぬま 高橋相談支援専門員
相談支援センターみなみうおぬま 村山相談支援専門員
障害者支援施設マイトーラ 池田生活支援課長(部会長)
南魚沼市福祉課 障がい福祉係 小林係長(事務局)
南魚沼市福祉課 障がい福祉係 平賀主任
相談支援センターみなみうおぬま 古藤相談支援専門員(事務局)
議題
  1. 報告事項
    (1)市内の入所施設、グループホームの入所状況について
    (2)南魚沼市・湯沢町のGHの利用状況
    (3)湯沢町GHの進捗状況について
    (4)GHのニーズ調査結果について
  2. 協議事項
    (1)今後のGHの整備計画について
    (2)高床式住宅のGH整備に対する要望結果報告について
    (3)GH整備に伴う日中活動系サービスの調整(日中活動部会との連携)
      日中活動系サービス未利用者が入所する場合のサービスの調整
    (4)市民バスのルート変更等に伴う課題に対する対応について
    (5)浦佐駅上越線ホームから2階改札口に昇降するエレベーターの設置要望について
    (6)新たな課題等
記録
1 報告事項
(1)入居施設、グループホームの空き状況について
施設名 定員 入所者数 備考
まきはたの里 40人 41人  
マイトーラ 60人 52人 入所者募集中
GHひだまり(よかわ) 5人 5人 満床
GHひだまり(さかど) 7人 7人 満床
GHひだまり(こぐりやま) 7人 7人 満床
GHひまわり 6人 5人 1名10/10~体験入所予定
GHおひさま 7人 7人 満床 短期入所少し空あり
 
(2)南魚沼市・湯沢町のGHの利用状況
南魚沼市 35名が利用(内市外GH12名)
湯沢町 4名が利用(すべて湯沢町以外のGH利用)
 
(3)湯沢町GHの進捗状況について
当初予定していた物件に問題点が多く見送りとなった。H28の国への補助金要望に間に合わなかったため、整備はH29を目指して継続していく。
【今回の物件の問題点】
 ①階段の勾配が急で、足を乗せる幅も狭く建築基準法に適合しなかった。
 ②中に階段が1箇所しかなく火災時の避難経路の確保が困難
 ③有効居室数の確保ができない。
 ④冬の物干し場所がない
 ⑤脱衣所が洗面室と共用で個室化できない。
 ⑥洗濯機を設置する場所がない。
 
(4)GHのニーズ調査結果について
 すぐに入れるAランクの方が8名、半年から1年以内に入れるBランクの方が6名で14名の方がGHを整備すれば入所ができる可能性が高い。
 また、Cランクに16名Dランクに14名いるが、状況が変わればA、Bランクになる可能性もある。
 GHの形態については、十分な精査ができたとは言えない状況だが、参考として記載している。今後この部分の精度を上げていきたい。
 今後GHを整備していく上で、整備場所を含めた検討資料として活用をお願いしたい。
泉川
(湯沢町保健師さん情報)年度当初では4名の利用希望者があった。出来れば5名いた方がいい。
中野
ニーズ調査の結果に応じて、設置場所をまた検討する。ニーズありきではおグけない。
堀口
数年前からニーズ調査を行ってきており、入所希望者がいることが分かっているにも関わらず整備が進まない原因は何かよく検討してもらいたい。
 
2 協議事項
(1)今後のGHの整備計画について
県:井口
国への来年度の補助金要望の取り纏めは、法人が市町村を経由して県に要望書を提出することとなる。H27事業は要望額12.5億に対し、国の補助額が1.3億しかなく、採択されなかったり採択されたとしても要望額に届かない額しか補助が出ない状況。県としては法人に対し、補助金が付かなかったとしてもGHの整備を進めるのか聞きながら進めていくしかない。
市:小林
国の第4期市町村障害福祉計画作成指針で地域定着地域移行の受け皿としてGHの整備を大きく謳いながら、この状況では関係者の理解を得られない。県としてももっと強く国に補助金を付けるようプッシュしてもらいたい。
県:井口
状況としてはこういう状況ではあるが、県としても皆様と一緒に引き続き汗をかいていきたい。
市:小林
ニーズ調査結果により、残念ながら湯沢町のH28整備が先送りされたため、下記の整備計画案によりGHの計画的な整備を進めていきたいと考えている。これにより、当面のニーズに対応可能と考えている。
 
  H28 H29 H30
整備数   1棟(湯沢町)
2棟(南魚沼市)
1棟(南魚沼市)
定員   1棟当り
5人程度
5人

皆様からの意見をお願いしたい。
堀口
意見というより情報提供になるが、今年度の十日町市のGH入所ニーズが120人
 前年度97人で23人上回っている状況。H27の整備計画では4棟を計画し、現在3棟整備している。このニーズの中には入所施設からの地域移行でのGHの整備も含まれているので、純粋な比較はできない。H28整備計画は入所施設からの移行を含め145名を見込んでおり、更に5棟の整備を計画している。津南町もH26実績で22名をH27は30名とし、もう1ヵ所GH整備していく計画があるようだ。
市:小林
十日町市は国の補助金なしで4棟を整備するのか?
県:井口
昨年の今頃3棟で要望はもらったが、国の補助金はつかなかった。
堀口
どのような形で予算確保しているかまでは分からない。
市:小林
私の方で十日町市に確認しておく。十日町市はこのように整備が進んでいるのに当地域は1棟もできない状況なので、よく調べてみたい。十日町市は空家や空アパートが多いのだろうか?
堀口
NPO法人のGHあんしんが中古物件やアパートを見つけてうまくリフォームして整備している。NPO法人なので既存の物を活用せざるを得ない部分もある。十日町市が決して空家や空いているアパートが多い訳では無く、あればすぐに埋まってしまう状況。決して空家や空アパートが多い訳ではない。
 
(2)高床式住宅のGH整備に対する要望結果報告について
要望結果については、別紙3により説明。
県:井口
補足説明になるが、県の自立支援協議会の前段に各圏域の担当者会議の中で、この要望を出したが、他圏域からは特に同意するような話はなく当地域だけの要望となっている。上越市は中古は改修費用がかかるとのことで新築が多いとのこと。
南雲
高床式だから厳しい基準となっているのか?
市:小林
GHは建築基準法で寄宿舎扱いとなるため、高床式になると面積的に見ても厳しい改修基準(準耐火構造)が求められこととなる。
中野
2階建と3階建で大きな境目となる。
市:小林
個人的にはバリアフリーや構造上の問題を考えると新築がベストと考えている。ケアホームおひさまを見てしまうと中古のGHにはいかなくなるでは。
桐鈴会:小林
ケアホームおひさまは入所費用もかかり年金だけでは生活することは難しい。
中野
利用者の負担ということを考えると家賃部分が違ってくる。
桐鈴会:小林
家賃でいえは「ひまわり」は1万円、「おひさま」は3万円と2万円の差がある。
1月いくらかかるのか?
桐鈴会:小林
すべて込で、おひさまの利用者で65,000円位。ひまわりの利用者は36,000円位。
 「おひさま」は昼食を食べる人もいる。市から一人10,000円の補助を貰って家賃にあてている。年金だけでは「おひさま」はギリギリとなってしまう。
池田
大体の方が障害者年金2級の方として、2か月で13万とすればそうなってしまう。
 
(3)GH整備に伴う日中活動系サービスの調整(日中活動部会との連携)
日中活動系サービス未利用者が入所する場合のサービスの調整
堀口
相談支援センターが関わっているケースはなんらかの形でサービスに繋がっているケースが多いと思う。
市:小林
今の状況では、新規のGH利用者で日中活動系サービスに繋がっていないケースはあまりないと考えていいのか?
堀口
利用するGHの場所によっては、今利用している日中活動について調整しなければならない可能性も出てくる場合もある。
市:小林
今後GHの整備を進めていく中で、日中活動部会のメンバーからも参加してもらい助言をもらいながら進めた方がいいのか?
夜間過ごす場所と日中過ごす場所とのマッチング(交通の便を含む)が必要。
池田
全体的に日中活動の受け皿は一杯一杯なのか?
B型については若干余裕がある程度、生活介護系はほぼ一杯、地活にやや空ありといった状況。今現状で新しいサービスを創出していかなければいけないと考えている中で、同時進行とか情報共有は日中活動部会としもお願いしたいところ。今の時期にそういった話をもらえると事業所としても定員枠等を含め整理しやすい。
 
(4)市民バスのルート変更等に伴う課題に対する対応について
こぶし工房:田中
10/1から越後交通の路線バスの時刻変更により、路線バスで通所していた方が今までより40分早いバス7:50に乗らなければ通所できなくなってしまった。変更前の時刻表であれば自立して通うことかできていたが、発達系の障害特性もあり朝の生活リズムを崩すことが出来ず、結局家族が朝は送る状況になってしまった。市民バスについても9:00台のものが下舞子を通っているルートがあるのに8時台の路線バスが削られた現状が見られ自立という点で難しくなった。また、就労移行で湯沢に就職したいという塩沢の方がいて、電車とバスを乗り継いで通勤を考えているが、7:52越後湯沢駅着の電車だと7:55にバスが発車するため乗継に3分しかなく、それに乗れないと10:00のバスになってしまう。他のものだと8:30があるが冬の通勤に無理があり、6:57越後湯沢駅着の電車だと待ち時間を含め自宅から通勤時間が2時間近くかかるため、受入先の会社も正式な雇用ができるか難色を示している状況。バスと電車がリンクすることによって障害者がスムーズに通勤できる形もとれるのでバスの時間等に配慮について話をさせてもらった。
市:小林
大塚係長に伺いますが、暮らし部会としてバス事業者に要望することは可能か?
都市計画課:大塚
要望は可能。市バスの担当者としてこうしてくれとは言えない。
路線バスと市民バスの関係で市民バスの路線を設定する段階で路線バスとの重複を避けた路線ということで計画している。ただ、ルート上通らなければならない集落もあり、回ってもらえないかとの要望もある。時刻的な部分、周辺施設の状況等を勘案して市民バスの方も検討して見直し続けていくというスタンスでいる。
南雲
今回の路線バスの時刻表の改定は、市民バスが通勤を除いて買物を優先したとの話があった。そういう形の中で変わったということなのか?市民バスと路線バスの時間帯が被っているとの話もあったが、どちらかを今までの時間にあわせることができればいいという風に聞こえだが。
こぶし工房:田中
改正前は湯沢→六日町の7時台のバスが中之島地区を回らずスルーしていたのが、改正後は7時台に回るようになり、8時台に中之島を回っていたのが逆にスルーされ、それにより今まで利用していた8時台が利用できなくなった。結局7時台のバスを利用しないと通えなくなり、時刻改正のお知らせも直前になって知った状況で対応を含め戸惑っている状況。
都市計画課:大塚
あくまで路線バス事業者の判断によるところが大きいので何とも言えないが、路線バスは通勤通学に対応した部分を担っていただいている。市民バスは集落を隈なく回る形を取っているし、路線バスの使命としての速達性という部分もあるので事業者がどのような判断をするかということになる。
市:小林
難しい部分もあるようだが、要望はしていきたい。
こぶし工房:田中
湯沢から六日町車庫ルートのものが、今まで5本が4本に減っている。8時台に2本あったものが1本に統合されて今の形になってしまったことで通えなくなってしまっている。
友の家:小林
友の家の利用者で遠くから通う人について、乗継で30分、40分、1時間待つのは当りまえになっている。支援者が決まった時間の中に合わせていく、本人、家族の協力を得て努力していくことも支援者の仕事ではないかと感じる。
内山
療育手帳所持証明について、知的の方だけなのか?
市:小林
Ⅲ型に市民バスを利用して通所する方で希望される方のみへの対応であり、他の障害者は通常どおり手帳を提示して割引を受けてもらうこととなる。
 
(5)浦佐駅上越線ホームから2階改札口に昇降するエレベーターの設置要望について
南雲
JRにすべて判断を委ねるということだが、1年前は基幹病院の動向も設置の判断に左右するというような言い方をされていた。要望してから1年経つが、昇降機を使えるようになったが、特例でその人しか使えない状況。実際に在来線で必要な人が下車してもまったく対応がされない訳で、基幹病院が出来てニーズも高くなっているのに静観ということなのか。
市:小林
企画政策課の担当の方から市長・議長が直接JR新潟支社まで出向き要望書を提出している以上、協議会として再度要望に動くということはせず、様子を見てもらいたいとの話を受けているので、現状では仕方がないと判断し話をさせていただいた。様子を見て中々進まないということであれば、再度暮らし部会として話をまた出していくとうことになると考えている。
 
(6)新たな課題等
GHの件について、南魚沼福祉会のH27の事業計画の中で、H28に市内のGHの増設を検討することで記載している。それに基づき、今年度アクションプランを作成し動いていたところ、H27スタートという直後に湯沢町からGH の要望をいただき予定が狂った点もあった。その中でアクションプランを計画しつつGHの進捗管理をしている状況。今回のニーズ調査結果について活用させていただき、より進んだ進捗状況を報告できるような動きにしていきたい。他地域に比べて整備状況が寂しい状況もあり、重く受け止めながら進めていきたい。
 
3 その他
次回日程
次回の日程については、事務局で後日調整し、開催する場合は早めに関係者に連絡することとする。